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1章:羽田先生 (1/25)

1章:羽田先生

寒い。
まだ秋口だというのに。
風が冷たいからだろうか。


小さな体をさらに小さくして、みみは帰りのバスに乗り込んだ。

定期を見せ空いている椅子に座る。制服のスカートからはみ出たストラップの鈴が、チリンッと音を立てた。


ゆっくりと出発したバスから、ふと外を見る。

羽田がいた。


せんせい…今日は一緒に乗れなかったなぁ…

乱れた前髪を指で直しながら。その姿を見つめ小さくため息をついた。




帰りのホームルームが終わると、みな一斉に立ち上がり、帰り支度を始める。

のんびりとしたみみはハッと我に帰り、急いで鞄に荷物を詰め込んだ。


友人: 今日もまっすぐ?

みみ: うん、バイトないけどあんまり調子よくなくって…
先、帰ってるね?

教室を出ると、早く帰ろうと早歩きになる。


柴崎!


聞き覚えのある声。
体育教師の羽田だ。


みみ: はい…?

胸の高鳴りを押さえ、ピンク色に染まってゆく頬を向ける。


羽田: お前、全然日数足りてないぞ!?何してんだよ!


ジャージ姿の羽田が、少し大きな声で心配そうに近づく。

みみは目をそらす。


みみ: あんまり…調子良くなくって…
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みみ ©著者:まお

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