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1章:羽田先生 (2/25)

羽田: 調子良くないって…前はちゃんと出席してたのにどうしたんだ?

みみ: ……

羽田: 何か…こんなこと言うのもアレだけどな…

羽田は生えかけの無精髭を照れ臭そうに触りながら続けた。

羽田: 悩みがあるんじゃないのか…?俺で良かったらいつでも聞くから…

羽田は心配そうにみみの目を覗き込む。

少し眠たそうな目に凛々しい眉毛。男臭さの中にもやさしい表情をする羽田が、みみは好きだった。

チラリとその目が合い、思わず目をそらす。


みみ: …なんでもないですっ!

みみは駆け出した。






せんせい…すごく心配してた。


ぼんやりしながら、みみはベッドに横たわっていた。


なんで羽田はあんなに鈍感なのだろう。みみは、授業にも集中できないほどに胸焦がしているのに。

男にはわからないのかも知れない。

羽田の心配そうに覗き込む目を思い出して、また胸が熱くなり、クッションに思いきり顔をうずめた。





ピンク色の下着。みみの大好きな色だ。誰にも言えはしないけど、勝負に出る時着ける色。

みみは帰りのチャイムを待った。




一斉にみな立ち上がり、いつもの様に教室を出る。

みみは一目散に職員室に向かった。


羽田: おう!座れ!

羽田が椅子を引く。みみは分からないように深呼吸しながら、向かいに腰かけた。


羽田: やっと話してくれる気になったか?

みみ: ……

羽田: まぁ、無理はするな。話したい時でいいんだ。俺にできる事なら、協力してやるつもりだしな。だいたい…

みみ: 先生ッ!

羽田: んっ?

みみはうつむきながら言う。

みみ: 話がしたいんです…ふたりっきりで…。あんまり回りに人がいると辛くて……

羽田は回りをさりげなく見回して、声を潜めた。

羽田: 悪かったな。じゃあ、ちょっと付いてこい!



二人は体育館の脇にある倉庫に向かった。今日は部活動もないらしい。バスケットボールが一つだけ、ゴールの下に置き去りのままだ。



みみ: 先生?なんか…疑われたりしないかなぁ?

羽田は倉庫の扉を片手で閉めながら笑う。

羽田: 大丈夫だよ。何もやましい事は無い。…生徒の相談を聞くため、わざわざここを選んだ。ここだったら、誰も来ない。盗み聞きなんてあり得ない。…な?

みみは小さくうなずき、敷きっぱなしのマットに座り込んだ。
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みみ ©著者:まお

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