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5章:第7章 泣きながら背を向けた日 ― わたしに返ってきたことば (1/9)

5章:第7章 泣きながら背を向けた日 ― わたしに返ってきたことば

父はAV業界で長く働いていた。

監督として、演者として、自分を切り売りするようにして生きていた。

きっとその世界では、強くなければ、生き抜けなかったんだと思う。


でも、父は本当はとても繊細で、やさしい人だった。

それを守れないまま、父の心はだんだん壊れていった。
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泣きながら蒔いたやさしさ ― わたしが贈った、ひとつひとつのことば ©著者:りこ

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