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泣きながら蒔いたやさしさ ― わたしが贈った、ひとつひとつのことば

連載中

【小説概要】こわれた家族と、はじまりの子育て

  • 小説ID:52328
  • カテゴリエッセイ/日記
  • ページ数:42ページ
  • 連載状況:連載中
  • 総合ランク:59位
  • カテゴリランク:25位
  • 総閲覧数:66件
  • しおり数:1人
  • レビュー:0件
  • 作成日:2025年5月29日
  • 更新日:2025年5月30日
高校生のとき、偶然見た映像の中に父がいた。
AV監督であり、脱がない俳優だった父の姿を、わたしはそこで初めて知った。

優しくて、なんでも受け入れてくれるたったひとりの味方だった父。
でも、その日を境にわたしの中で何かが壊れた。

一方で、母はいつもそばにいた。
正しさを強く信じ、息苦しいほどに“よい子”を求める人だった。
それでも、わたしを深く愛していたことは分かっている。

わたしはこの両極の間で育ち、
「自分であること」を守るのに長い時間がかかった。

だから今、わたしは
子どもには“白でも黒でもない、まんなかのグレー”を教えたい。
気持ちに耳を澄ませ、言葉をあたためながら、
一緒に育っていく日々を大切にしている。

この記録は、そんなわたしの小さな子育てと心の再生の物語です。

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泣きながら蒔いたやさしさ ― わたしが贈った、ひとつひとつのことば ©著者:りこ

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