長いベンチが並ぶ、礼拝堂。

前のベンチの背もたれに、後ろのベンチに掛ける人達用の、長くて幅の狭い台が着いてます。

そこに、聖書と讃美歌を置いて。

バイブルバプテスト教会。

平たく言えば、ブロテスタント。

母の親友がお嫁入りした所。

因にその親友の小母ちゃんの実家は、みそぎ教と言う、神道の流れを汲んだ神社でした。

要するに、神様を変えちゃった！

昭和時代、ペギー葉山さんって歌手が居ました。

母達が未だ若かりし頃、その方の

学生時代

と言う曲が大ヒットして。

♪蔦の絡まるチャペルで
祈りを捧げた日

夢多かりしあの頃の
思い出を辿れば…………

と言う、冒頭のフレーズに憧れを抱いて

そんな教会が在るんだろうか？

と探したら、なんと、足利に在ったのです！

それで、母とみそぎ教の小母ちゃんともう一人の３人で、早速そこを訪れて。

元々は外国人の、宣教師の方が造られた教会でしたので、石造りの建物で、壁一面に蔦が這ってました。

もう、それこそ３人(当時は)娘達の理想通り！

しかも、宣教師の方から、若い牧師さんにバトンタッチされてたようで、３人娘の中で一番綺麗だったその小母ちゃんが、若い独身の牧師さんのハートをゲット！

小母ちゃんは、あっちの神様に別れを告げて、こっちの神様に鞍替えしちゃって、牧師さんの奥方になりました。

って、コレってアリ？

と幼心に思ったのですが。

私が通ってた時分もしっかり

蔦の絡まるチャペル

でした。