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7章:13歳のアルバイト (8/8)

セメントと空っ砂を水と白い粉末のボンドを入れモルタルを練った。

親方「おぉ出来んじゃねえか」

俺「親父の現場たまに手伝ってたんで」

親方「今日は、これだけ作れ。後は、少しずつ教えっから」

俺「うす」

10時になると現場は、一服の時間だった。
午前10時と午後3時は、職人達の休憩時間、皆たばこを吸ったりジュースを飲んでお喋りをしていた。

俺もたばこに火を点けコーラを飲んでいた。

親方「おめえ、たばこ吸うのか?」

俺「男っすからね」

大工「あんちゃん、稼いでもたばこで消えちまうぞ(笑)」

俺「そうっすかね」

親方「おめえの親父もお袋も好きだったからな」

大工「そうだな、現場で夫婦喧嘩したあとなんか、イライラしてるから3箱くらい吸ってたな」

俺「知ってんすか?親父とお袋」

大工「ここに居る皆知ってるよ。だから亡くなった時は、ショックだったよ」

俺は、回りを見渡した。
左官の親方、大工さん、設備屋さん、電気工事屋さんが、俺を見て頷いている。

俺「ありがたいっす」

俺は、少し涙ぐむ。

大工「だからおめえは、ションベンガキなんだよ」

俺「ですね」

皆おとんとおかんと叔父の話をしてくれた。
休憩時間も終わり、皆仕事に戻っていった。

その日は、夕方5時に、現場をあとにして、左官屋の親方と後片付けをして帰路についた。

俺は、嬉しかった。
亡くなっても皆の思い出の中に今も生きている。

口が悪い職人達だったが大好きだった。
俺は、この職人達のお陰でおとんとおかんと叔父を、身近に感じられていた。

ラブホと左官の仕事を、経験し、学校に行く事が全てじゃないと思っていた。


中学2年の8月の暑い夏の出来事
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wild flower ©著者:ダディ

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