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7章:13歳のアルバイト (7/8)

ラブホの初出勤を終えた次の日、朝5時に目覚ましで起きた。

歯磨きをして、ウインナーと目玉焼きで、ご飯を腹の中にかっこんだ。

兄貴は、寝ていたので俺は、静かに玄関を開けチャリに跨がり、左官屋へ片道30分の道を、ペダルを漕いだ。

左官屋の親方の家に、着くと親方は、トラックに道具を積んでいた。

俺「おはようございます」

親方「おう!はえーな」

俺「何積めばいいっすか?」

親方「セメント20袋積んでくれ」

俺「了解っす」

一袋25㎏のセメントを20袋積み終えた。

親方「次えんぴな」

俺「えんぴつっすか?」

親方「えんぴだよえんぴ」

親方は、スコップを取り俺に見せる。
日本語って難しい。

親方「ヨッシャ現場行くべや」

俺「ういっす」

現場に到着すると、大工さんが仕事にかかっていた。

親方「仕事は、少しずつ覚えりゃいい。挨拶だけはしっかりやれ」

俺「うす」

大工さんの所へ親方と行き挨拶をした。

親方「おはようさん」

俺「おはようございます」

大工「おはよう、何だおめえの倅か?」

親方「川田のあんにぃの倅だよ」

大工「そうか、親父残念だったな」

俺「しょうがねえっす」

大工「いくつだ?」

俺「13っすね」

大工「ションベンガキじゃねえか」

俺「まぁ」

大工「学校は?」

俺「夏休みやし、学校行っても金になんねえっすから」

大工「んだわな、頑張ってやんだぞ、あんちゃん」

俺「うす」

そして作業に取り掛かった。
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wild flower ©著者:ダディ

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