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7章:13歳のアルバイト
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四十九日が過ぎた頃、俺と兄貴を誰が面倒を見るかで親戚を巻き込んで揉めていた。
厄介者を引き取りたいと誰も思わねえだろ。
こりゃあ施設かなぁなんて考えていた。
テーブルを叩き立ち上がった叔母ちゃん。
叔母「信也と勇次は、私が引き取って育てます」
叔母ちゃんのありがたい言葉の後に兄貴が頭を下げて話始めた。
兄「有難いお言葉ですが、自分と勇次は、両親の想いが残るこの家から出るつもりは、ありません。二人でやっていきたいと思います」
やっていける訳ないだろと親戚中に叩かれている兄貴、俺は、何も言えずに黙っていた。
兄「ご面倒は、お掛けしません。少ないですが父の残した貯金もありますから」
叔母「二人で暮らすなんて絶対に駄目」
兄「二人なら大丈夫です」
兄貴は、断固として折れず。
血を分けた、たった二人の兄弟の暮らしが始まった。
兄貴17歳の高2
俺13歳の中2
叔母が黙ってる訳もなく、しょっちゅうでかい買い物袋をぶら下げてご飯を作ったり、洗濯をしたりとしてくれていた。
近所のおばちゃんや近所の婆ちゃん達も煮物や畑で取れた野菜を、有難い事に人の家に勝手に置いていった。
回りの手助けが、無かったら二人で暮らすなんて事、無理だったであろう。
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