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5章:中1の冬
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先生「おぉ川田か、布団捲るぞ」
俺「寒いから寝かせて」
そんな事を聞く訳もなく布団を捲られる。
恵美「ばれちったか」
先生「川田ちっと来い」
俺は、先生から女の子と関係を持つと言うことは、だの何だの説教を
くらい廊下で正座させられた。
押し入れに隠れた女子と恵美も隣で1列になり正座をしていた。
俺「たくよぉ、俺寝てただけなのによ」
恵美「ごめんちゃい」
俺「もぉいいわ、アホらしい」
次の日には、俺と恵美が関係を持ったとの噂が、流れていた。
俺は、女子との距離を置いた。
毎日担任から説教を喰らい、スキー教室の帰りのバスは、先生の隣に座らされ危険人物扱いをされていた。
あだ名がレイプマンになっていた。
俺は、声を大にして言いたかった。
付き合ってもいないしキスもした事ない。
俺は、生粋のピュアボーイなんだと叫びたかった。
バレンタインデーの時には、熱で学校を休んだが家に女子が3人ほど来ていたが、青臭い小坊主だった、俺は、居留守を使い会わなかった。
次の日には、クッキーやチョコを貰って家に帰る。
おとんは、それを食べていた。
父「ちゃんとホワイトデーには、お返しちゃんと返してやれよ」
俺「金ねえし」
財布の札を数えて俺にこう言った。
父「何人分だ?」
俺「ざっと20だな」
父「そうか…大変だな」
そう言って財布をしまう。
俺「くれねえのかよ」
父「土日現場でバイトしろ勇次」
俺「いいや、めんどくせえから」
父「女の子には、優しくしろ」
俺「おとん、どの口が言ってんだ」
父「この口だ」
俺「わったーよ」
そして部活をサボり現場で一輪車を押し、鉄筋を結束したりと何気に楽しく二日間頑張った。
父「ほれ2000円」
俺「丸二日やって2000円ってここは、どこの国だよ」
父「一人100円で行けんだろ」
俺「行けねえだろ」
父「じゃあ来週も現場だな」
俺「ちっ分かったよ」
そして六日間も働かされて手にした金6000円でクッキーや飴を買って、全員に返した。
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wild flower ©著者:ダディ
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