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4章:中学1年の夏
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暑い夏、朝練は朝6時、熱の籠った体育館は、サウナの様に暑かった。
男バスと女バスでコートを半分ずつで体育館を使用していた。
男バスは、毎年1回戦敗退の糞みたいなチームだったが、女バスは、全国にもあと一歩という強豪だった。
髪も少し伸びてきて、最近のあだ名は、モンチッチだった!
女の先輩からは、可愛いと可愛がられ始めていた。
成長期特有の関節の痛みもあり、バスケも見学していた。
見学中も座りながら、壁にボールを当て、パスの練習をしていた。
すると同じクラスの美和に話し掛けられる。
美和「パスなら私と一緒にやろうよ」
俺「女バスだろうが、お前とやってて変な噂経ったらめんどい」
美和「あっそう」
ウブなシャイボーイの精一杯の強がりだった。
声を掛けられ嬉しいのに変なプライドが邪魔をして、格好つけて突っぱねるそんな俺がそこには、居た。
土曜日、昼間になり、皆弁当を広げる。
俺は、コンビニで買った弁当を食い始める。
回りの同級生がいいなぁと見てくるが、俺からすれば逆だった。
母親の弁当程愛情が、籠ってる弁当は、無いのだから
コンビニの味気ない弁当程おかんの居ない現状を痛感させる物は、無かった。
美和「なんでセブンの弁当なの?」
俺「おかんが去年死んだからな」
美和「ごめん何か変な事聞いて」
俺「別に」
そして部活の時間になり俺は、顧問の島の脇に腰掛けた。
島「暑いなあ、川田」
俺「ですね」
島「ポカリ買ってきて」
金を預かりコンビニへ向かうポカリを買い戻る。
島「Thank You」
ポカリをグビグビ飲む顧問の島を部員全員で睨む。
島「おらっ!まだ練習中だ、水なんかまだ飲めねーぞ」
この時代は、熱中症等取り上げられてなかったので、根性論で顧問は、部員を説き伏せた。
島「水なんか飲みてーのは、根性ねーからだ」
ポカリ片手によく言うよこのおっさんもと俺は、とばっちりが来ないようにうちわで扇いでいた。
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