決意した翌日の昼に、オヤジのいる事務所に行った。

組長はいるかと尋ね、ガキが来るとこじゃねぇと追い返されるが、

『これ名刺。何かあればこいって言われたんです。』

名刺をガン見し、首を傾げながらここで待てと言われた。

数分後、組長室に案内された。

『秀明くん。以前はありがとうな。どうした？何かあったか？』

目を見た瞬間に跪いてしまった。

なぜか力が抜けた。

『どうすればいいか、どうやって生きていくのか・・・わからないんです。』

すると組長は秀明に近づき両肩を掴み、

『今でも君が戦っていた姿が鮮明に思い出せる。とても格好が良かった。そんな場面たくさん見てきたが、俺の感じたことのない魅力があるよ、秀明くんには。』

組長が秀明をソファーに座らせ
、組長はしゃがみ、秀明と同じくらいの目線に。

秀明の現状を聞かれ、全てを話した。

組長は財布を取り出し50万を手渡した。

『借金があるならこれで返してきなさい。綺麗になったらまたここに来てくれ。秀明くんを家族として迎えたいんだ。』