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1章:1殺「疑問」
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「なんでこの17年間、父さんの夢なんて見たことなかったのに今さら父さんの夢見るんだろ……。俺、疲れてるのかな」
と颯良は寝ぼけ眼をこすり、学校に行く支度をした。
「おはよー、颯良!なんか元気ないね。どうしたの?」
朝ごはんを作り終えて心配そうな表情で颯良の顔を窺う母親、尖(さき)。颯良は、
「大丈夫だよ、母さん。日頃の疲れが溜まって悪夢を見ただけだから」
と言って尖の用意した朝ごはんに手をつける。朝ごはんは、いつも目玉焼きとトースターとサラダだけだが、父が不審な死を遂げて17年間、自分一人を母ひとりで育てているから贅沢なことは一切言わない。
「そう……、なんかあったらあたしに相談してね?颯良は殺人能力者で変な魔物たちと戦っているからいつも心配なんだよ。」
と優しく尖は颯良に声をかける。
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殺人ゲームU ©著者:霞夜穢月
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