1章:1殺「疑問」 (3/10)

「母さんはいつも心配性だな！俺は大丈夫だって。父さんの遺伝だから仕方ない。ただ、母さんが倒れたら困るから母さん早く寝なよ。夜の仕事で忙しいんだからさ」

と颯良は尖に言った。尖は颯が亡くなったあと、ずっと夜の仕事で生計を立てている。

その労いの言葉に尖は感服した。

「ずっと颯良を守るのはあたしだけだから……。義父や義母に迷惑かけたくないからね。だから颯良が学校に行くまで朝ごはん作ったり洗濯してるの。」

と尖は颯良に言った。

「うん。それは分かってる。だから、この戦いが終結して俺もバイトするから、それまで悪いけど朝ごはんよろしくな。じゃ、行ってくる！」