ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

1章:傘 (1/121)

1章:傘

彼女と出会ったのはシトシトと恵の雨が降り注ぐ梅雨の季節だった...
初めて会話をしたその日、一人雨宿りをする為、潰れたおもちゃ屋の前にしゃがみ込んでいたのだ。
錆びついたシャッター、所々に穴が空いた屋根...
コンクリートから跳ね返る水しぶきを浴びながら不安そうに空を眺めていた。





雅哉「 傘、使いますか? 」




優梨「 えっ? 」




白い肌、細く背が高い。 長い髪にどこか冷たそうだが世間知らずの田舎者... 雅哉はコンビニで購入した新しい傘を彼女に差し出した。




優梨「 でも... いいんですか? 」




雅哉「 二つあるから。 」





優梨「 ありがとうございます。 」




急に話しかけてきた雅哉に目を丸くしていた彼女も、雅哉の優しい言葉に少しだけ口元を緩ませ、軽くお辞儀をすると透明のビニール傘をさした彼女は坂道を歩いて行った。
1 /381

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

ツグナイ ©著者:RISA

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.