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7章:G (1/7)

7章:G




彼はいつも必要以上のアクセサリーをつけている。


自己顕示欲が強く
自分に自信がないのかと思っていたが

なによりも彼は寂しがり屋なのかもしれない。


ふとした時彼は悲しそうな眼をする。

いつか話してくれた。

「俺、母さんの記憶あんまりないんだよな。」

彼がまだ小さな時にお母さんは家を出て行ったそうだ。

そして自分の国に帰ったと。

「日本が合わなかったのかなあ。」

そう言いながら笑っていた。

でもその話をする彼は
とても悲しそうで

その後もその眼をする瞬間が
時々あった。


「笑わなくていいよ。
全然面白くないから、その話。」

私はその度彼を抱きしめることしかできなかった。

「ありがとう。
ありがとね、レイ。」


そう繰り返す彼は
まるで小さな子供のようだった。

でもその彼を信じて良いのか
私にはわからなかった。





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ハッピーエンド ©著者:shun

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