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9章:# 9 (1/1)

9章:# 9


いつしか少年は、パンを渡し終える。

大切なものを失う前であるかのように、幾ばくかの不安が胸に膨らみ続けている。

その渦を巻くような不安の正体を、まだ少年は理解できずにいる。

とにかく少年は、なにか強い力に導かれていることを感じている。

まるで仕事を終えた父親のように、少年は頭に浮かぶ映像を胸にしまい込む。

そして少年は物思いに耽りながら帰宅する。

その後ろ姿を眺めることもなく、猫と鴨の親子も家路につく。

三者三様の思いが、それぞれの道を歩き出す。

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少年日和 ©著者:香澄怜良

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