夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
4章:# 4
(1/1)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
4章:# 4
そのような恥ずかしい思いをしながら、せめてもの救いは給食の時間に嫌がらせを受けないことである。
席順の通りにグループとなり、そこでは時として隣の人や向かいの人と話すことができる。
そこでの出来事は、お互いの好き嫌いを語り合うなど、たわいもないやり取りである。
その時、少年は猫のことを思い出す。
飼い主に連れられた犬よりも、何にもつながれていない猫が、少年の傷痕を癒してくれる。
通学途中で目にした猫が、少年の傷めた心を舐めてくれるような幻想を抱く。
そのような映像が、たくましい少年の想像力により、思いも掛けず給食の時間におとずれた。
そうすると少年は、温かい心が胸の奥から膨らむのを感じた。
(猫はお腹を空かしているかもしれない)
向かいの女の子は牛乳を飲まない。
隣の男の子はパンをたべない。
それは、いつものことである。
しかし少年は言い出せなかった。
「パンと牛乳を残すなら、もらっても良い?」
その一言が口にできなかった。
それでも少年は猫のことを思う。
リードにつながれていない猫のことを思う。
そう考えるとパンを食べる気にはならなかった。
猫のことを思うと牛乳を飲む気になれなかった。
少年はパンとミルクをカバンに入れて、残りの給食をすべて食べた。
食べ終えた後に、猫の姿が頭に浮かんできた。
少年が渡すパンとミルクを美味しそうに口にする猫の姿が浮かんできた。
(このミルクを猫に飲ますには、皿に入れる方が良い)
少年は猫のことを思いながら、そんな考えにふけっていた。
そんなことを考えていると残りの授業は、あっという間に過ぎ去った。
いつしか少年は、朝に出会った猫と心がつながれているような気持ちになっていた。
<前へ
8 /49
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
少年日和 ©著者:香澄怜良
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.