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10章:‡南の島の風‡ (2/17)

開店から、5日が過ぎた。

今日は、大地がお休みとなる。

大地は、休まなくていい、なんて言ってるが、そう言うワケにもいかない。

蓮が今朝、早めに切り上げて帰って来る、と言った。

4人を仕事に送り出して、家事を済ませる。

この前、頼んでない出前を持って来た金子食堂は、相変わらず、毎日出前のご用訊きに来る。

通りを挟んだ斜め向かいなので、どうにもならない。

それで、掃除を済ませたら、必ず玄関の鍵を掛ける事にした。

でも、何も家だけと言う事ではなく、あちこちに行ってるらしい。

この辺の人達は、もう慣れっこで、適当にあしらってるようだ。

家に来るのは、何時も決まって、家事が終わった時。

凪と琉斗と3人で、珈琲を飲み始めると、来る。

そして、今日もまた、インターフォンが鳴った。

『また、来たのか?』

と凪が言った。

インターフォンに一番近い所に座ってた、私が立ち上がった。

モニターを見る。

笹寿司の大将が居た。

『笹寿司さんの大将』

と凪に言うと

『珍しいな』

と言って、凪が立ち上がった。

ミルフィーも勿論玄関に行く。

〔おはようございます〕

〔おはよう!

急に来ちゃって、ごめんよ〕

〔あ、いえ。

どうぞ、お上がり下さい〕

と凪が促す。

此処は玄関が狭いので、玄関で立ち話と言う事も出来ない。

〔じゃ、ちょっと失礼するよ。

随分珍しい猫だな?〕

〔{んにゃ}〕

〔お?返事をするのか?〕

〔{………}〕

『さ、どうぞ』

大将がリビングに来た。

《おはようございます》

と琉斗と私で言うと

『あ、こちらが金子さんの言ってた、アメリカの……』

と大将が訊いた。

あの女将は、凪のあの滅茶苦茶な話しを、何の理解も出来てなかったが、取り敢えず、琉斗がアメリカの一流ホテルに居たと言う事だけは理解し、あちこちに言い振らしてた。

『金城ライアン琉斗です』

と琉斗が名乗る。

『ん?金城さん?

アメリカの方じゃないの?』

『あれは全部作り話なんですよ』

と凪が言った。

『僕、殆どアメリカ人ですけど、クォーターで、少し日本人なんです。

沖縄の石垣島に居ました』

『そうだったのか!

金子さんが、アメリカの一流ホテルに居た、凄い人が居るみたいだって言ってたから』

『確かに、ホテルには居たんですけど』
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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