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10章:‡南の島の風‡
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琉斗が全部話すと、大将が笑い出した。
大将は、ふと翔を見る。
『あれ?これ仏壇だったの?
仏様が居たのか……
手ぶらで申し訳ないが、お線香だけ、上げさせて貰っていいかい?』
と言って、翔の前に座った。
『ええ、ありがとうございます』
と凪が言うと、大将はお線香を1本取って、ろうそくの火を移した。
ミルフィーも横で正座してる。
暫し手を合わせて、顔を上げると
『まだ、若い人のようだけど?』
と訊いた。
『ええ、兄なんです』
と凪が言うと
『そうだったの……
立派なご戒名だね』
と言った。
翔の戒名は《信士》ではなくては《居士》
それで、そんな風に言われる。
でも、正直私には、何がどう違うのか、全く解ってなかった。
『珈琲ですけど、どうぞ』
と、テーブルにカップを置いた。
『あ、いや構わないで』
と言って、大将がテーブルの周りに点在するクッションに座った。
『お菓子食べて下さい』
と、言うと
『じゃ、せっかくだから戴くよ』
と言って、珈琲にミルクを落とした。
『実はさ、金子さんの並びの、竹下さんが、入院したんだよ』
と大将が切り出した。
『竹下さんって、あの、間口の広いお宅ですよね?』
と訊くと
『そうなんだ。
昔は何か商売してたみてーだから。
今は、年寄りが2人で暮らしてて、旦那は老人会の会長をやってるんだ。
その、余り言えねーが、金子さんが、毎日のように注文を訊きに言ってたみてーで、それで、2人で昼を喰いに行ったんだ。
もう一昨々日になる。
で、喰って帰ってきたら、旦那が吐き気が止まらなくなっちまって、隣の内藤さんが、日赤に連れてったんだ』
『食中毒!?』
と思わず訊いた。
『いや、そこ迄はいかなかったみてーだけど、今も入院してる』
凪も琉斗も私も、顔を見合わせる。
『何を食べたんですか?』
と凪が訊く。
『豚カツだそうだ』
『あれじゃ、お腹壊すよ〜
あんな使い回しの油使ってるんだもん』
と琉斗が呟く。
『だろ?
とにかく酷ぇもんだ。
あんなの喰ったら、腹に来て当然だ』
『じゃ、お見舞いした方がいいですよね?
ご近所なんだし』
と凪が言った。
『ま、それもそうなんだが、老人会の人達が、怒ってな。
金子食堂を潰してやる!
って始まってるんだ』
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