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8章:‡なんくるないさー‡ (2/45)

煌璃、本日開店!

開店迄あと1時間。

ホールに、今日のメンバーが全員集まった。

店長、ルイ、ジン、ロッキー、凪、有弥、幹耶。

琉斗、尚希、大地、海斗。

そして、私。

『今日から、一緒に働いてくれる事になった、金城 ライアン 琉斗君だ。

彼は、沖縄のホテルに、8年勤務してた。

主にキッチンを担当して貰う事になるが、ホールの経験も有るので、場合に依っては、ホールに出て貰う事も有る。

今日はカウンターのボブさんが、近所の葬儀の為にお休みなので、代わりにこの、ライアンがカウンターに入る。

と言う事で、宜しく!』

と店長が言うと、琉斗が

『金城 ライアン 琉斗です。

一通りの事は経験してるので、皆さんの足を引っ張る事はないと思います。

でも、まだこの土地に不慣れですので、色々と教えて戴ければ助かります。

言葉は、日本語と英語と、少しだけフランス語を話せます。

僕の事は、敬称無しで、琉斗かライアンと呼んで下さい。

宜しくお願いします』

と、実にしっかりと挨拶した。

そして店長が、バイトの3人を、琉斗に紹介した。

琉斗は一人一人の名前を呼んで、握手を求めた。

尚希はともかく、大地と海斗は、困惑気味。

そもそもこの節はまだ、アメリカンな方々は滅多に居られず、外国人と言えば、東南アジア系の皆様ばかりだった。

が、琉斗は、3/4はアメリカン。

つか、アメリカ人そのまんま。

『じゃ、ホールはもう、終わってるみたいなんで、キッチンを手伝って貰おうかな?』

と店長が言った。

店長の理想は、みんなが両方出来るようになる事だった。

だから、行く行くは海斗もホールに出すつもりで居る。

暫くは、ルイやジンも入ってくれるが、最終的には、ホールは私とバイトの2人。

キッチンは、店長と琉斗と海斗になる。

でも、私はレッスンも有るので、開店時から入れない。

それも有って、両刀使いにさせたいのだ。

今日から2週間は、お店を休まずに営業する。

なので、交代で休みを取る。

私も一応、休日を貰うが、それは形式上の事で、休みでも店には出るつもりだった。

でも、他の面々には休んで貰う。

ルイがレジ開けをする。

琉斗がジューサーにパイナップルとオレンジを入れた。

シェイカーに、3種類のお酒とクラッシュアイスを入れる。

最後にジュースを。
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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