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5章:†翔の引っ越し† (34/34)

水樹さんが荷台に乗り込んで、そっと家を引っ張り出すと、和尚さんと凪と幹耶で、取り敢えずサンルームに置いた。

それから、みんな部屋に来ると、一度重たい屋根を外して、家の部分だけを台座に載せる。

その上に、屋根を載せた。

屋根は、家に載ってるだけなので、掃除がとても楽だった。

和尚さんが、お線香立てや、ろうそく立て、鐘などの細かい物を並べてくれた。

一応、並べ方が有るらしい。

それから凪が、それ迄飾って居た、流矢の乗ってた、黄色いRX-7のミニカーや、翔が乗っていた白いフェアレディZのミニカーを並べる。

私とのツーショットの写真も有った。

そして、和尚さんが位牌を納めた。

蓮が、ミルフィーを肩に載せたまま、花瓶に花を生けた。

幹耶が、水を汲んで来て供える。

そう言えば、お団子を忘れてた!

『和尚さん、お団子を忘れてたんですけど』

と、ろうそくに火を点してる和尚さんに言った。

『あれね、お墓参りの時だけでいいんだ』

と和尚さんが言った。

私ぱこの時迄、仏壇にも必ず供える物だと思ってた。

何にも解ってなかった。

でも、これからは、知らぬ存ぜぬ、では済まない。

翔は此処に居るのだから。

と、鞄から長いお数珠をてに巻き付ける和尚さんを見ながら、ちょっと身の引き締まる思いがした。

和尚さんは、派手なロゴ入りの白いシャツのまま、お念仏を上げるようだ。

そして、みんな何となく、和尚さんの傍に座った。

和尚さんが、お線香を立てると、和尚さんのお念仏が始まった。

空気がピンと張り詰める。

この時は、マジで、高僧のお方様は、霊験あらたかなお方だと、厳粛な気持ちで頭を垂れていた。

が、高僧かどうかはいずれにせよ、ちゃんと仏教大学に行き、京都の禅寺で二年間の主義をして来たのは、事実だった。

それだけでも、立派な方だと思った。

ミルフィーは、ずっと蓮の肩の上で、おとなしくしてる。

お念仏は、約15分程で終了した。

それから、順番にお線香を立てて手を合わせた。

ろうそくの火をお線香に点ける。

それでも、ミルフィーは、蓮の肩から降りなかった。

何か見えてるのか、ミルフィーはずっと翔の家の中を、見つめてる。

水樹さんにもお焼香をして貰って、終了した。

写真の翔が笑ってた。

私も嬉しくなった。

ずっと一緒♪
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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