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5章:†翔の引っ越し† (2/34)

北城台の家。

窓をあちこち開けて、とにかく換気。

4日放置してた。

今日からまた、レッスンが始まる。

が、煌璃の開店が日曜日からなので、開店後二週間は、レッスンを預ける事にしていた。

去年、翔が亡くなった時に、代わりにやってくれていた、上村京香。

そして、同じく、後輩の田崎駿。

京香は、相変わらず、親戚がやってる託児所を手伝っていた。

最近、景気が良くなったのをいい事に、自分達の楽しみの為に、子供を預ける若い母親が増えた、と言った。

そのせいか、託児所も繁盛してるのだとか。

何となく寂しい、と彼女は言う。

最近、京香は、その託児所の一角で、週に一度だけ、エレクトーンを教え始めた。

でも、今はそれを本業にするつもりは無いらしい。

田崎駿。

私が通った音大の後輩。

今年3年生。

やはり彼も、去年は随分助けてくれた。

ドイツに留学したいだの、イタリアに行きたいだのと言ってたが、結局諦めて、教師になる道を選んだ。

同じ北城台の住人。

彼が居なかったら、教室の存続は無理だった。

その時に、これ迄ピアノもエレクトーンも、同じ日にレッスンしていた状態から、ピアノの日とエレクトーンの日を分けた。

水曜日〜金曜日迄がピアノ。

土曜日〜月曜日迄がエレクトーン。

エレクトーンは、大人の生徒も居るので、普段の日に通う事が難しく、土曜日や日曜日を当てる事が必須だった。

火曜日がお休み。

2人に打診したら、直ぐにOKしてくれた。

この2人、生徒からの評判もいい。

京香は、一昨年の発表会で、翔と一緒にステージに立った。
(Skyline・55章)

その事も有り、お葬式にも、翔のパーティーにも来てくれていた。

駿は、私達がジムカーナの大会に行った時に、その会場で知り合った。

独りで居た駿に、翔が話し掛けて、一緒にピクニックをした。
(Skyline・50章)

偶然にも、同じ北城台の住人で、しかも私の後輩と知った時には、本当に驚いた。

同じピアノ専攻。

やはり発表会のステージに上がり、復学の声楽を生かし、カンツォーネを披露してくれた。

この2人になら、安心して頼める。

実家の鍵は、お隣の小母さんに預かって貰う事にした。

もう、長い付き合い。

母とは、良い茶飲み友達。

今でも、電話でお喋りしてるようだ。
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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