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4章:‡水と油‡ (26/26)

須藤さんは、金子食堂に行く、と言って、電話を切った。

『もう、お宅とはマトモなお付き合いが出来そうにないみたいですね?

妹とも関わらないで下さい』

と凪が言うと

『ああ、そうかい!?

後から来て、家に対してその態度かい!?』

とご主人が言うと

『覚えときなさいよ!?

あんた達の店なんて、営業出来なくしてやるから!』

と奥方。

『それ以前にご自分達のご心配をされたら如何です?

俺は何時でも告発する用意は有りますから!』

と凪が言った。

『ふざけんな!』

とご主人が言うと、2人は帰って行った。

『何なんだ!

りぃ、塩を蒔け……

あ、いや、俺が蒔く!』

と凪がキッチンに行って、ソルトミルを持って来ると、玄関にガリガリと……

こんなので効果有るのか?

が、本人は

『ヨシ!この位でいいだろう』

と満足して、キッチンに持って行った。

それにしても、ご近所第一主義の凪が、こんな事になるとは……

『とにかく、あそこん家とはもう付き合わん!

何なんだ!?

あの不衛生極まりない店!

あの2人の態度!

あ〜気分が悪い!!』

凪が怒ってる。

『とにかく自治会長さんが、金子食堂に行くって。

この辺一帯は、何処の地区でも、一律三千円なんだって。

それに、家は年度途中だから、来年度からなんだって』

『そうだろ?

普通はそーなんだ。

俺達が何も知らないと思って、あんな事を言い出したんだ!

りぃ!

あの2人はもう、煌璃に入れるなよ!

出入り禁止だ!』

『それは、店長が決める事じゃん?』

『じゃ、俺から話す!

冗談じゃない!』

やれやれ、凪が熱くなってる。

『大体な、動物を毛嫌いする奴にろくな人間は居らん!

ミルフィーに向かってあの態度はなんだ!?

今度もし来るような事が有ったら、ミルフィーに詫びを入れさせる!』

『もう、ミルフィーは忘れてると思うけど……』

『いや、奴は話が解るからな!』

と、そのミルフィーが来た。

『ミルフィー!

いっか、お前さっきの事はずっと忘れるんじゃないぞ!?』

{ふにゃ?}

ミルフィーは水を飲みに来たのだ。

水の所へ行こうとする。

『ちょっと待て!

話を最後迄聞け!』

『喉渇いてんのよ、放してやって』

が、凪はその後延々と、ミルフィーに語ってた。

水と油……
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†ふぁみりぃ† ©著者:Jude(ユダ)

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