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3章:†ミルフィー†
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夕べ、初めてこの部屋のお風呂に入った。
雨だったのが残念だったが、今朝、リベンジ!
気持ちい〜い♪
朝日の中の入浴!
足利に居るなんて、忘れてしまう程。
露天風呂感覚だ。
しかし、これからの季節、紫外線が強くなるし、暑くなるので、ルイがスライド式の天井を造ると言った。
天井を閉めれば、外の光は入って来ない。
やっぱり、開放感の有る空間はいい。
同じ独りでも、全然気分が違う。
ココアが無いので、珈琲を淹れた。
お店から貰って来た、生ハムとパンで、簡単に朝食を済ませる。
夕べ、あの金子食堂の2人には、散々な目に遭った。
オーダーストップを告げに行く迄、ずっと飲んで居て、オーダーストップを告げに行ったら、コースをオーダーした。
お蔭で随分遅くなった。
あの息子は結局、親をそっちのけで、仲間と帰って行った。
それにしても、滅茶苦茶な奴で、魚も肉も、フォークに刺してムシャムシャと。
まぁ、散々飲んで酔っ払ってたからだろう、と思ってたら、その親もとんでもなかった。
しかも、お金を忘れて来た、と言って、今日払うそうな。
近所の人だし、問題にも出来ず、店長も渋々承諾してた。
今日、プレオープン最終日。
開店迄に考えなくちゃいけない事が、どんどん山積されて行く。
先ずはお子様の問題。
お子様メニューを考える。
そして、お子様の椅子。
でも、椅子については、ルイが、ストロベリーで使ってた物を、今日、持って来ると言った。
あんな怪しい店に、お子様用の椅子が有ったなんて、ちょっと意外だった。
天気がいいので、サンルームの天井を開けた。
すると、インターフォンが鳴った。
車のエンジンの音は、特にしなかった。
誰だ?
カメラを見る。
金子食堂の奥方だった。
『はい、金子さんですね?
今開けます』
と言って玄関に行く。
玄関を開けると
『夕べは悪かったんね!
今夜もお邪魔するから、その時一緒に払うね。
これさ、一応家のメニューなんだけど。
午前中の11時半から午後の2時迄やって、あとは、夕方5時から7時半迄やってるから。
同業なんだし、お互いに義理も大切だからね。
私達は、家族中で此処ん家に来てるんでさ。
他の人達にも、良く言っといとくれ』
と一方的に言うと、メニューを置いて帰った。
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