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2章:‡煌璃とご近所‡
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ノリと勢いで出来てしまった、他力本舗《煌璃》
なんだかね……
勿論、みんなの店だが、中心は此処に住む、この私。
プレオープンに向けて、キラが、サリーのような民族衣装をプレゼントしてくれた。
そして、いよいよ今日、プレオープン初日。
みんな、本業はお休みにして、店に集まった。
『りぃ姉、あの服着るんでしょ?』
と芳樹が言った。
『一応、女はりぃしか居ないんだし、軽くメイクしよ♪』
と蓮が言った。
そっか。
♀って私1人だったんだっけ。
軽くメイクねぇ。
いや、ちゃんとして戴きたい。
額に、赤い点を付けたくなった。
此処は、私の部屋。
一応、ベッドとドレッサーと、キラに貰ったタンスが有る。
それと、間に合わせでホームセンターで買った姿見。
それだけ。
引っ越すと言っても、半分は北城台なので、生活に困らなければいい。
それにしても、此処迄早かった!
んで以て、もう一言言わせて貰うと、安かった。
こんな事でいいのか?
ルイ曰わく。
一生此処に住み続けるなら、また、考えよう。
でも、この、居住スペースだって、ちゃんと大工さんが、トンテンカン……とやってくれてたし、何処ぞかの工場から、部屋を持って来たワケじゃない。
リビングが賑やかになって来たようだ。
冷蔵庫は、凪と蓮とで買ってくれた。
結構大きな冷蔵庫。
勝手に氷が出来るらしい。
それに、調理道具は、ルイの所で使ってた、フライパンやら、お鍋やら。
食器も、適当にストロベリーで使ってた物を。
お店に関しては、新しい物を揃えたが、普段使うのは、そんな物で充分だった。
拘りは特にない。
キッチン部分は、短いカウンターで、2/3だけ仕切られてる。
細長くてちょっと狭いが、東側にシンクとガステーブルを置いた。
カウンターは、東側。
そのカウンターで、食事をする。
リビングは一応20畳ちょっと在るのだが、人が集まれば狭くなるので、テーブルを置くのは後で考える事にした。
その代わり、床に低い、広いテーブルを置いた。
ラタンで造られた、ガラスのテーブル。
その周りに、クッションのような、低いソファーと、テーブルとセットらしき低い椅子を置いて有る。
これ、キラ。
そして、南側にはサンルームを造って貰った。
勿論、窓になってる。
どうしても欲しかった。
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