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他の食材については、小貫シェフに任せた。
飲み物は、居酒屋凪が何時も発注してる、金森酒店に。
種類が豊富なのも有ったし、このご主人は、翔の葬儀の時にも本当にお世話になった。
凪の顔も有る。
こうして、他力本願の店は、着々と、オープンを目指していた。
店の名前は{煌璃}(キラリ)
私が付けた。
単純で有りながらも、印象に残りそうな名前にしたかった。
やがてプレオープンに漕ぎ着けた。
お店をやろう!
とみんなで話してから、僅か4ヶ月目の事だった。
プレオープンは、3日間。
木曜日から土曜日に掛けて。
当然、赤字決定。
でも、全てがとても安上がりに出来てしまったので、みんなの出資金が、かなり余ってた。
それで、普通は二千円で提供するコースを半額の千円に、カクテルも2杯迄は無料とした。
それをタウン誌に載せた。
時間が有れば、蓮の作ったビラをポスティングした。
みんなでコース料理の試食会をした。
小貫シェフは、本当に、深みの有る、素晴らしい味を作り出す。
とにかくソースとスープは絶品だった。
オードブル、サラダ、スープ、魚料理、肉料理。
デザートと珈琲。
小貫シェフは、魚料理と肉料理の間に、ソルベを入れる、と言った。
勿論コース料理だけではなく、単品も提供するが、プレオープンの期間は、コース料理だけとした。
小貫シェフの技量を、堪能して貰いたい。
私は、プレオープンの3日間は、レッスンを休みにした。
ユニフォームはキッチンだけにした。
小貫シェフのお気に入りのユニフォーム。
白ではなくて、茶系。
でも、ホールはエプロンだけ。
堅苦しいイメージにしたくなかった。
但し、原則として、半袖。
食器は凪と蓮で揃えた。
アジアンテイストに相応しい物を見つけて来た。
カウンター担当のボブさんは、カクテルにお花を載せる、と言った。
それだけでも、高級感が出るし、如何にも、アジアンティック。
試食会には、拓也も巻き込んだ。
ルイ、ジン、は勿論、ロッキーも呼んだ。
ザム、キラ、純。
そして、居酒屋凪の面々と、私達家族と。
勿論、翔も一緒。
翔は、小貫シェフのドレッシングだと、ちゃんとサラダを完食した。
さて、それでは、プレオープンから、本編とさせて頂きます。
皆様も是非、煌璃へお越し下さいませ♪
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