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ザムは、最低でもオープンから3ヵ月は、利益に期待するな、と言った。
利益はどうでもいいが、ネックは人件費だ。
しかし、ルイと凪はアッサリと、タウン誌に募集を出した。
すると、結構な数の応募が有った。
それで、面接をする事になったのだが、面接は私が担当する事になった。
私は何も解らないので、ルイや凪や蓮に、と思って頼んだのだが、難しく考える必要は無い、と言った。
それで、先ず主婦の方は止めた。
年齢も、私より年下。
お酒も出すし、営業時間も夕方5時からなので、男子限定。
女の子が居た方が、私個人としては嬉しいし、お店も華やぐが、それこそ、万が一、を想定せざるを得なくなりそうだった。
とても、責任は持てない。
こうして、絞り込んで行くと、何となく人選も楽になった。
そして、偶然だが、高校入学当初から、店が閉店する迄、ずっとストロベリーでホールを担当していた、幹耶と同い年のフリーターの男子が面接に来た。
勿論、私達の事は知ってる。
でも、私達の店だとは、思ってなかったようだ。
この男子は使える。
実に仕事が早い。
私はこの男子を、その場で採用した。
しかし、面接は面白い。
中には
ずっとステーキハウスに居たから、ホールもキッチンも両方できます。
と言う主婦も居たが、申し訳ないが、お断りした。
灰汁が強すぎる。
結局、キッチンには、ファミレス系のステーキハウスのキッチンで4年間バイトをしていた、と言う男子を採用した。
個人のお店で4年間だと、そのお店独自のやり方を引きずってしまうが、ファミレス系ならば、マニュアル通りにしかやって来てない。
言わばロボットのような者だったのだ。
でも、何も出来ないのではなく、包丁も使えるし、肉を焼いた経験も有る。
とにかく今必要なのは、即戦力だ。
そして、ホールのもう1人は、高校を今年卒業して、ニート中の男子にした。
とにかく、ニコニコしていて、明るい子。
如何にも接客業に向いて居る感じだった。
接客業も全く初めてではなくて、寝ぼけカラスのレストランで、1年半程バイトをした経験が有った。
こうして、何とか人は確保出来た。
後は、食材の仕入れ先だったが、肉は、凪が直ぐに田野倉を推薦した。
小貫シェフも、田野倉のステーキ肉を試食して、納得した。
田野倉には、凪が交渉した。
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