「ねぇ。ゆな」

「ん？今日は楽しかったよ」

「今会ったのにもう会いたいよ」

「私も。同じ事考えてた」

帰りの電車で1人なのに、ニヤニヤが止まらない。
嬉しいのに寂しい…
今すぐ会いたい…
もっとその笑顔を見ていたい…

「ゆな。明日も会お？」

「明日は無理」

「じゃ明後日」

「1週間後ね」

「ふざけんなよ！嘘だろ」

「んー。じゃ5日後」

「わかった…」

私には理由があり、会えない…

ごめんね。。

もっと早く話せばよかったよね。

「ゆな、大好きだよ」

「私も」

「ゆなはいつも「私も」だね。ゆなから好きって1度も聞いた事ない」

「だってそれは婚約者がいるし…ズルイじゃん。ひどい女でしょ」

「ひどくない。ずるくない。俺と出会ったのが遅かっただけ。」

「俺ならもっと幸せにできる」

「大好きだよ」

一方的に沢山、言葉をくれる彼…

あなたの言葉は全部、信じてるよ…。
私の言葉も信じてくれてたの？
ごめんね…。

私の方が騙してたね…。