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4章:出会い。
久しぶりのデートでわくわくと緊張で駅についた。
美容院が予想外に高くて残金五千円。財布はゆうちょカードしかなくて定期貯金しかない。
会っていきなり「お金ないのー」って嫌だから電話した。
「ついた!?」
「うん。あのね。言いにくいんだけどあまり時間がないの。買い物もしちゃって手持ちも少ないし…また違う日でもいいかな?」
「あ?ふざけてんの?今どこ?ついたんでしょ?」
「うん。じゃ、ひとめだけ会お?お茶だけして今日は帰るね?」
「ゆな時間じゃなくてお金ないんじゃないの?とにかくこいよ」
あー。見抜かれてるかしら…。
でも会ってから言うよりマシよね
。会って「今日はすぐ帰らなきゃ」じゃ、ひどいもんね…。
と、冷静さを保つために色々、自分に都合いい言い訳を頭の中で考えてた。
そして改札…
ん??
いないなぁー
探してもいない…。
電話をすると…
「改札は人がすごすぎて見つけづらいから今、店入った。出てくるのが俺だから声かけて。」
…その店は目の前。そこから出てきたのは…色が白くてとても綺麗な肌の王子様。
大袈裟じゃなくて、沢山 芸能人を見てきた私がわかる、あの独特のオーラ。
彼にも同じものを感じる。
自信からくるものなの?
私が近づくとすぐ気がついた。
「ゆな?」
ゆっくりと笑顔になっていく…
綺麗な歯並び。かわいい笑顔。
その瞬間に恋に落ちました。
イケメンとか、カッコイイじゃ軽すぎて当てはまらない。
とにかくパーフェクト。
私で大丈夫かな…
私じゃ釣り合わないよ…
女の子はみんな、たーくんの事振り返って見るじゃん(泣)
「はじめまして」
「ゆな?可愛すぎて緊張する」
「うそ」
「俺、あんまり人褒めない。可愛いってか美人。男みんな見てるじゃん」
それ…私が思ってた事…
「実は改札で見てたよwもしかしてあれか?ってwすんげーオーラの女が歩いてきたから。でもまさかな…って怖くなって店逃げたw」
お互い似た者同士なの?
とにかくお世辞でも褒められた事が嬉しくて、他の誰に可愛いって言われるより嬉しかった。
「ね!お腹すいてる?」
「んーまだかな」
「じゃ、この駅なかなか来ないから買い物付き合って。ぶらぶらしたい」
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