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4章:出会い。
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「いーよ。行こー!」
お金ないけどウィンドーショッピング、嫌いではない。
最初は緊張したけど服を選んだりしてるうちにだいぶ緩んできた。
可愛い雑貨屋さんも行った。
女の子ばかりのお客さんでほとんどがチラチラ彼を見る。
女子高生は「イケメンじゃね?」なんて友達と話してた。
ひいき目なしでも本当に綺麗な人。
また、私なんかと…っていじけそうになる。
「初めて会ったのにゆなとは話が合うね!買い物も楽しいよ!」
「うん!私も!」
「誰かに似てるなーってずっと思ってたけど、ゆなは井川遥に似てるね。美人系。」
「それはない。綺麗すぎる」
「いや、俺、厳しいもん。美人にしか言わない。お前は美人。」
ドキーン。
何も買えないよ?
お金ないし…。
はぁ〜。こんなイケメンならお金払ってでもホテル行きたかったわ…。
なんて不謹慎な事を考える。
「ゆなお腹すいた?」
「うん。そうだね。今日は軽く食べて帰るね。」
「だめ。ゆなはもう俺のモノ」
またキュンキュンさせないでよ。
お金ないって言ってるじゃん。
てかこんな綺麗な人、ホストでも滅多にいない…。
「ゆなは貧乏なのかw 心配しないで。だから帰らないで。」
嬉しすぎて食欲なくなるやーん。
その後の会話とか味とかよく覚えてない位、ふわふわしてた。
デートとか5年ぶり位だし…
食事中、何度か目が会う度
「可愛い」
って、ニーって笑う。
たーくんの方が可愛いよ。
ズルイよ。
笑顔だけでこんなにドキドキさせてさ…。
ショッピングも食事も全部出してくれた。年下だし初対面だから 必ず割り勘にしようって約束してたのに。
ごめんね。
この後も金銭的な要求は1度もなかったね。
たーくん。
あなたの嘘より
わたしの嘘のほうが
ひどいんだよ。
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