寂しい、か…

春希は苦笑半分の片頬笑みを微かに浮かべて、携帯の電源を入れた。


数十件程のメールを確認し、返信が必用なもの以外を削除してビールの一本でもあるかとホテル備え付けの冷蔵庫を探る。

彼に酒を飲まない日が訪れる日が訪れる事はここ数年、無かった。