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3章:3.Hikaru (60/60)



「おはようございます」


サトルに続き中に入ると、
6人ほどの大柄な男たちが
1つのテーブルに集まり
なにやら賭け事をしていた。


男たちは全員、
腕をはじめ見える部分の全てに
龍やら桜やら派手な刺青が
入っている。


「ん?サトル、その子が新人?
顔は可愛いな。
よし、お前名前は?」


1人の男が立ち上がり
いかつい身体をおおきく揺らしながら私へと近づく。


「・・カレンです」


「そうか。俺は進藤だ。
ここは俺が仕切ってるから
俺の言うことは絶対。
サトル、仕事の説明はしてあるんだよな?」


「いえ、まだ・・」


サトルがそう言いかけると
進藤は大きな腕を振り上げ
サトルを思い切り殴った。


吹っ飛ばされたサトルは
壁に激突し、顔を苦しそうに
歪めていた。


「ああ、お前こないだアバラ逝ったんだっけな?
まあ業務を真面目にこなさないお前が悪いな。よし、じゃあカレン。お前は一緒に来い。俺がいちから仕事を教えてやる」


そう言って私の腕を引き部屋を出ようとする。


「進藤さん!俺がカレンさんの担当をします!だから、俺に仕事を教えさせてください!お願いします・・」


サトルは必死な形相で
進藤に頼み込んだ。


「あ?うるせーよ。楯突くんじゃねぇ。俺がやるっつってんだよ。この間のアイツみたいに寝かされてーのか?」


進藤はニヤニヤと笑いながら
サトルを見下ろしている。
その言葉を聞き、
サトルは目を泳がせながら
俯いてしまった。


アイツ?
・・仕事?
聞きたいことが山ほどある。
出際にサトルの腹に蹴りを入れ進藤は私を連れて別の倉庫へと向かった。

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3 ©著者:Arisa.

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