ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

3章:3.Hikaru (59/60)



次の日、
私はヒカルが昔買ってくれた
白いワンピースにサンダルを
履いて久しぶりにメイクをした。


髪の毛は暗い方がいい。と
ヒカルが丁寧に私の髪を
染めたおかげで綺麗なダークブラウンになった。


家の前に迎えに来た車は
大きなバンだった。
後ろの席に私もヒカルが乗り込もうとすると、
運転席から、おはようございます!と大きな声で挨拶をしてドアを開けに来たのはサトルだった。


「え・・カレンさん・・
おはようございます。
えっと、え?ヒカルくん・・」


「サトルお前、うるせーよ。
ほら、いいからとっとと乗れ」


「あ、はい・・
すみません。」


なにやら動揺したような顔で
私を見るサトルを横目に私は
無言で車に乗り込んだ。
窓を開け流れる景色をぼーっと
見つめる。


柔らかい髪が風になびく。
これから何があるのかも知らず
私はヒカルの役に立てることが
嬉しくて回らない頭を必死に
起こして貰ったタバコを一本
吸った。


加速が緩まり、
ゆっくりと車が止まった場所は
見覚えのある場所だった。



「ここって・・」


それは、
ヒカルがボロボロにされ
捨てられていただだっぴろい
コンテナと倉庫しかないあの場所だった。


サトルは
「ついてきてください」と言って
私にぺこりと頭を下げた。


ヒカルを見やると
頑張れよ。と言うかのように
私の頭を撫で見送った。


ゆっくりと歩きながら
辺りを見回す。
たくさんの数の倉庫やコンテナ。
番号がたくさんふられており
なにがあるのかは外装からは全くわからなかった。


「カレンさん、お久しぶりです。
あの俺のこと覚えてますか?」



「うん。サトルくんでしょ。
もちろん覚えてるよ」


「カレンさん、仕事で来たんですよね?」


「うん。ヒカルに来いって言われたから」


「間違いないんですね・・
カレンさんの担当は俺がやります。ヒカルくんはもう沢山担当がいるので。
あの・・俺、こんなこと言うべきじゃないのかもしれないんですけど、無理しないで下さいね。」


困ったような顔で真剣に
よく分からないことを言い続けるサトルに私は、ありがとうとだけ言ってサトルに続き倉庫に入った。


166 /194

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

3 ©著者:Arisa.

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.