口から出る白い息。梨紗に買って貰ったマフラーを首に巻いた聖哉は彼女の冷えた手を自分のダウンのポケットに入れ握り締めていた。



聖哉「 おっそいなー。あいつら。」



梨紗「 しょうがないよ。この渋滞だもん。」



深夜にも関わらず大勢の人集りができている。屋台からは美味しそうな匂いが立ち込めていた。



龍星「 遅くなりましたー！！ 」



舞「 こんばんわー！ 」



聖哉「 おせーよ！ 」



龍星「 渋滞半端ないんすもん！！ 」



漸く揃った四人は新年を迎える為、有名なお寺に来ていたのだ。
約束時間を30分オーバーして現れた二人を連れ漸く歩き出した。