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9章:第六回めのお祓い〜霊子 (6/6)

ソワカは店の角らへんを指差した。



「なんかあそこから何体もの黒いもんが出て来て、霊子の足を引っ張って行ったわ。あんなん見た事ないわ」




いわゆる地獄の世界へ連れて行かれた、ということだろうか。




『悪魔と契約』



『自ら神を切る』



この二つが、地獄へと道に繋がったのだろうか。



さぁ、終わったとみんなで一服しようと思っていたら、Hちゃんが泣き出した。



ソワカ「これが分裂の正体か!」




みんなはソワカが、何を言ってるのか意味わからず(いつもソワカは意味わからないけど)ただHちゃんを見て、立ち尽くしていた。



ソワカはHちゃんのそばに行き、呪文を唱えた。




すぐにことは終わったようで、Hちゃんも落ち着きを取り戻していた。



ソワカ「霊子が退治される直前に、妊娠していた子どもをHちゃんに産み落として行ったんやわ。ずっと頭の中に『分裂』っていうワードがあってなんやろ?って思っていたけど、これやったんやなぁ。お不動さんが、子どもをすぐに光の世界へ連れて行って下さったよ」





ゆー「元々霊子は、ソワカに勝てるとは思ってなかったんだよ。だからよっちの家にも入れたくなかったんだし。お祓いが決まって、自分が消える事がわかっていたから、念密な計画を立てたってわけか」






お祓いが終わり、私はすぐにソワカに白目の動画を見せたら、ソワカも自分で「気持ちわるーい!」と言って、自分に引いてました(笑)





この時、この場を見てた霊が二人居たとは露知らず、私たちは店を後にしたのです。










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ゼロ(霊)の世界 ©著者:アール

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