営業マンだった俺は毎日の外回りにうんざりしていた。

訪問先を回っても回ってもなかなかうまくいかず、フラストレーションがピークに達して途方にくれていた。

真面目に取り組めば取り組むほど結果に対しストレスを感じていて、20時を越えてもなかなか帰社する気力がわかない。

『…課長になんて報告しよう…』



『…今月、一件も取れなかった…』


『…ダメだな、俺…』



『…長期無実績…か…やめてぇな…仕事…』










『…いっそクビにしてくんねぇかな…』



『…再就職…難しそうだな…』



『………ハァーッ…』




フラフラと立ち寄った公園のベンチに座り込み、うなだれては深いため息。

ノルマ

責任

プレッシャー

現実

絶望








そんな言葉ばかり

脳裏をよぎる