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6章:ゆき姫 (4/4)

待ち合わせ30分前には着く俺。
デート?も久々、知らない土地。
緊張と不安しかなかった。

待ち合わせ前に、ゆきちゃんも現れた。

ゆき「はやーい!嬉しい!
うん、やっぱり可愛い」

ゆきちゃんのテンションも上がり、ご飯に行こうとすると、

ゆき「零さんから聞いたよ、
遊君スーツも零さんの
お下がり一着なんでしょ、
スーツみにいこ?」

俺の返事を待たずにゆきちゃんは、ブランドの店へと歩く。

遊「ゆきちゃん!俺、働き
始めたばかりで金…」

ゆきちゃんは笑いながら

ゆき「知ってる(笑)しかも
素直だし。あたしからの
投資だよ、遊君は売れる
よ、絶対!
売れたらまたご飯いこ?」

情けないのと嬉しい感情が複雑だった。
俺は甘えることにした。

ゆきちゃんは嬉しそうにスーツを一式えらんでくれた。

ゆき「遊君は可愛い系だから、
ネクタイより、こっちだ
ね!」

ピンクのスカーフを選んで、俺に当ててみる。

ゆき「うん、可愛い!」

そう言ってお会計をすまし、

ゆき「今日店できてね?」

遊「もちろん!ありがとう」

そうゆうと腕を絡ませて、店へと歩いた。
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だれのものにもなれない ©著者:嬢

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