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30章:ヒデさん
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脈のない私に
飽きずにヒデは
2年も通ってくれた。
篤や周りのボーイ達も、
「あの人、れいかちゃんに惚れてるんでしょ。すごい諦め悪いね。」
と言っていた。
確かに、
どんなに私が
冷たい態度とっても
笑顔でいる事ができなくても
ずっと一途に来てくれていた。
ヒデは貯金も毎月の給料も
私に会う為に使い果たしてしまった
と言っていた。
そんなの無駄だから、
お金はもっと意味のある事に使いなよ。
と言った時もあったけど、
ヒデは、聞かなかった。
ヒデに100回は告白されたと思う。
何でそんなに
私に執着するのか分からなかったけど、
とにかく、ヒデは淋しいんだろうな。
と思った。
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