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30章:ヒデさん
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結局、その日は
少し早めに部屋を出てもらう事で
許すことにした。
ボーイにはプレイ時間終了前に
部屋を退出したヒデを見て、
すぐに、どうしたの?
と駆けつけてくれたけど、
うまく誤魔化した。
その翌週、またヒデは来た。
ヒデは来て早々、
ヒデ「まだ、怒ってる?」
と何度も何度も聞いてきた。
もういいよ。と言ってるのに
何度も聞くからまたイライラしてくる。
怒っちゃだめ、怒っちゃだめ。
この人は、ただのお客様。
笑顔。笑顔。
と何度も心の中で言い聞かせたけど、
やはり当初のような
満面の笑顔でのサービスはできなかった。
怒ってるんでしょ?
と言いつつも
サービスをさせるヒデが憎い。
そんなに私の事が好きなら、
私が怒ってたら
サービスさせようと思わなくない?
ヒデは、中身がすごく子供だ。
本当に嫌だ…。辛い。
そして、最初よりは
しつこく聞くのは辞めてくれたが、
毎回、連絡先を聞いてくるのは変わりなかった。
デートにも毎回誘われた。
プレイ時間過ぎても
なかなか帰ろうとしないヒデを
無理矢理帰らせるのも毎回続いた。
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