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13章:13 (1/4)

13章:13



晩御飯を食べて、しばらくしてから葵さんに宗介さんと夏樹さんの話をすると
『やっとか!』と言ってすごく嬉しそうだった。

結婚式には一緒に行こうと約束をした。
その頃まででも一緒に居られると思うだけで嬉しくなる。
大切にされているのだと思ってしまう。

内緒だよ?と言い、ゆりちゃんの気持ちも少し話した。
葵さんはそんな事を和希くんにベラベラ喋るタイプではないし。



「そういう事か。ゆりちゃんも碧みたいに変な事言い出したのかと思ったよ。笑」

「変な事って。笑
でも慰謝料がある間は引きずってるってなんかゆりちゃんらしいなって思ったの。使い切れば解き放たれる的な。」

「そうだね。良くも悪くもお金って重たいから。ガキの頃は親父から生活費とか小遣いとかたくさん貰っても何も感じなかったけどさ、今は稼ぐのがどれだけ大変か身に染みてるし…それを渡して縁を切るってやっぱ何か思う所あるかな。」

「うん。もちろんお金じゃ気持ちはどうにもならないなんて分かってるけどさ。」

「気楽になんてならないのは当然だけど、何もないと気持ちが追いつかないのかもな。実感がないっていうか。金払う程最低だったって相手が認めてる訳だから、納得する為なのかね。」


貰えるもんは貰っとく!
みたいなタイプではないし、でも受け取らずになんてできないと思う。
普通の人間ならお金はあって困るものでは無いし必要だ。
ただすぐに使う事も出来ただろう。それが出来ない気持ちでいたのは確実で。

使い切ってさっぱり和希くんと向き合うと言ったゆりちゃんは、ちゃんと彼を忘れる事にしたのだろう。


『まぁ、和希の事にしても宗介さんと夏樹さんの事にしてもいい方向で良かった。』

と笑い、

『…俺の周り全部が幸せになるといいなー。』

と呟いた。

自分を含まない所がなんとも葵さんらしいのだけど。
葵さんが幸せじゃ無いと私も幸せじゃ無い訳で。

葵さんが思う『自分の周り』に私は含まれているのか心配になり質問をした。





「うーん…含まれてはいるよ?でも碧は俺が不幸になったら一緒に不幸になって欲しいんだよね。だから微妙。」





妙に納得した。
確かにその通りだ。

私が不幸な時、隣で苦しんで欲しいのは葵さんだけだから。

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戀の糸 ©著者:elephant

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