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121章:†恵子崩壊†
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121章:†恵子崩壊†
すみません……
長く長〜くなりました。
先日、久々にルイとジンと食事に行きました。
今年になって初めてで、去年の凪と蓮の結婚式以来でした。
電話は来ますが、なかなか忙しいようで。
悠斗の所で懐石料理を。
普段、独りきりですので、時々こんな事が有ると私には結構なイベントです(笑)
2人とも相変わらず元気で、やはり音楽の話になります。
この長い長い物語にお付き合い下さってる皆様に、2人からもお礼を言いたい、と言ってました。
悠斗の店の料理は、相変わらず見事でした。
良い日本酒を入れてくれてまして、ちょっと飲み過ぎちゃいました。
まだ、学生の弟子が作ったと言う手鞠寿司、一般のお客様にはお出し出来ないそうですが、孫にもなりそうなその男の子が悠斗に連れられて運んで来まして。
『まだ、下手で恥ずかしい』
と遠慮がちに言ったのが、とても可愛らしくて
『おばさんには海の宝石に見えるわよ!』
と言ったら、更に照れてました。
こうして世代交代が進んで行くんですよね。
この物語の悠斗と重なって、本当に暖かい気持ちになれました。
本当に真面目そうな子で、悠斗を心から尊敬してます。
ルイがお小遣いをあげたら、すぐに悠斗に差し出してました。
勿論悠斗は
『お前が戴いた物だから、収めさせて戴きなさい』
と言ってましたけど。
相変わらず、ジンはよく食べます。
還暦を超えたなんてとんでもない!
コースだけじゃ全然足りないようで、鰻重やら天ぷらのお代わりやら。
ルイも食は細い方ではないのに、そのルイの倍近くは食べてました。
でも、筋肉は引き締まっていて、若い!
『体はね、甘やかしちゃいけないのよ!
アタシは何時も40代だと思う事にしてるのよ』
ですって。
まぁ、世の中にこんなお爺ちゃんも、居てもいいかも。
オカマちゃんは相変わらずオカマちゃんですけどね。
お土産に、その男の子が煮たお狐さんの稲荷寿司を戴きました。
悠斗の弟子だけ在って、優しい甘さの稲荷寿司でした。
まだ16才。
私が出逢った悠斗もそうでした。
遊び盛りなのに、本当に立派な男の子でした。
あ、前置き迄長々と……
それでは、お付き合い下さい。m(_ _)m
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