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82章:†門出†
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82章:†門出†
有弥の門出の朝、凪は有弥の為に早朝から祝い膳を用意しました。
そして凪は、私に本音を打ち明けてくれました。
ちょっと書き切れなかったのですが、凪は彼等の存在に、大きな勇気を得、人生の方向をしっかりと定める事ができたようでした。
蓮は、既に地元を離れてますし、親、親戚等のしがらみは有りません。
でも、此処、足利に生まれ育った凪には、やはりそうした殊は憑き物でした。
だから、性に対しての自分の意識を呪い、かなり迷って居たようです。
それは、私が言葉で何を言ったとしても、理屈としての理解に過ぎず、やはり、心情の深層を動かす事にはなりませんでした。
でも、このツインズの勇気有る行動は、理屈抜きで凪にもその勇気を伝えたのです。
だから、凪はこの2人に感謝してました。
でもそれは、一見、ストレートに見える蓮にとっても、同じ殊だったようです。
有弥は芳樹より少しだけ早く、足利の社会人としてデビューしました。
水樹は大きな人間でしたから、そんな有弥に自分の気持ちとして、また、祝い膳を設けました。
温かい人間関係を汲み取って頂けたら嬉しいです。
あ、1ページだけ、ちょっと怖かったお話も。
お付き合い下さいm(_ _)m
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