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8章:†恐怖の矛先† (15/15)

しかし、困った。

この状況、謝れば余計事態は悪化する。

とにかく彼女はプライドが傷ついたらしい。

挙げ句、柏木迄

『君ね、嘘って良くなくない?走り屋なら、正々堂々と勝負するべきだと思うよ、

本当は結構走ってるんでしょ、この峠。

じゃなきゃ、あんな抜き方出来ないよね?

それ迄全然着いて来られてなかったのに』

これには翔がキレた。

幾ら今喧嘩してたとしても、やっぱり仲間は仲間だった。

『お言葉ですが、コイツ、マジで今日初めてですから。

ただ、コイツ女の癖に怖がらないだけです』

と言うと蓮も

『この子ね、峠馴れしちゃってるのよ。

自宅の裏に、結構な峠が在って、そこで運転習って来た様なものだから、だから心臓が毛むくじゃらなのよね』

と言った。

私の心臓は毛むくじゃららしい。

『何故堂々とInを刺さなかった?』

この♂、粘着質なのか?

『刺したかったけど、無理だったんです!』

と言った。

それをどう捉えたのか

『そっか、無理だったのか』

と柏木は納得した。

冗談じゃない。あんな運転されてたんじゃ、危なくてヤタラに近づけない!

しかし、私は自分で何時、どうやって抜いたのか、全く記憶に無かった。

それ処じゃなかったのだ。

本当に怖かった。

『俺達、ちょっと給油してきます』

と凪が言った。

『あら?アタシはさっき……』

と蓮が言うと凪が、

『お前のエアー、甘くなり過ぎてるぞ、一度スタンドに行った方が良い』

と言った。

『あら?そんな事無いと思うけど』

と、蓮がシルビアに目をやると

『いいから一緒に付き合え』

と翔が言った。

私達は、そのまま町に出て、取り敢えずスタンドに行った。時計を見ると、もう午後になっていた。

翔を先頭に、何時もの車列でスタンドを出ると、翔は峠には向かわずに、更に市街地の方へ向かった。

元々、単独だった小さな町は、周辺の町や村と合併し、今はもう大きな町となっていて、国道沿いには大手のスーパーやコンビニ、ファミレスが建ち並んで居た。

その一角の、地元にも在るファミレスの駐車場に、翔は車を入れた。

Weekday、国道沿いと言う事も在って、何処かの会社の営業車が結構停まってた。

翔は、入り口の傍に車を停めたので、私もその隣に停めた。
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Skyline ©著者:Jude(ユダ)

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