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6章:†蛙の子† (8/8)

蓮は相変わらず良く寝てる。

『蓮、起きろ、帰るぞ』

と凪が声を掛ける。

〔いやん、まだ帰らないわ〕

と言った。

つか、寝ぼけていても口調は変わらない。段々本当に♀に思えてきた。

『蓮行くぞ』

と翔も言う。

〔煩いわねぇ……〕

『起きろ!』

翔に強く言われ、やっとカウンターから顔を上げる。

『何なのよ』

しかし解って無いらしい。

『とにかく帰る!』

と翔に言われ、やっと体を起こした。

『あら?アタシ寝てたのかしら?』

と周囲を見回す。

『ほら、行くぞ』

と、翔に促されてやっと立ち上がった。

『大丈夫かい?』

と、凪の父親に言われ、代わりに翔が

『大丈夫です、すいません』

と言うと、私達はお礼を言って店を出た。

CR-Xはもう既に店の前に在った。やはり、凪は運転席がしっくり来る。

後ろに翔と蓮が乗り込み、私は助手席に乗った。

星が綺麗だった。

しかし、三日月は相変わらず三つ。

運転する時には眼鏡を掛けるが、普段は裸眼のまま。

『まず、りぃからだな』

と凪が言った。

『ごめんね、疲れてるのに』

と言うと

『気にするなよ』

と言いながら、293号線を北に向かう。

以前ミュウのバイト先だったコンビニは、最近やっと24H営業になった。

家に着く。

狭いスペースに3台の車が在る。

もう家族は寝てる。

『後でちゃんとお会計してね』

と告げると、私は車から降りた。

『じゃ、また』

と言ってドアを閉める。

CR-X を見送って家に入ると、ちょうど妹が浴室から出て来た。

『お姉臭い』

と言ってから

『ご飯食べるなら、カレー有るよ』

と言って2階に上がって行った。

その晩爆睡。

翌朝、シャワーを浴びる。

妹は、もう登校し、両親も出掛けた後だった。

必然的に家事は私の担当となる。

取り敢えず洗濯機を回して、軽く食事をした。

ボーッとテレビを観てると、交通事故のリポートをやっていた。

スピードオーバー。

規制は厳しくなって来ていたが、結局変わらない。大破した車。運転手は亡くなっていた。

箱根のトンネルの出口での事故。

トンネルの出口は本当に怖い。

運転手の姿が画面に映り込む。

勿論あちらの世界の方だが、亡くなった事をまだ、理解してなかった。
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Skyline ©著者:Jude(ユダ)

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