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6章:†蛙の子† (2/8)

 何か違う。何が違うのかは判らないけど、何かが違う。このお浸し。

『美味しい!』

と思わず言った。

『これ、凪が作ったの?』

と言うと

『一応ね』

と、カウンターを挟んで魚を捌きながら言った。

『ネ、凪上手でしょ?』

と蓮。

此処、凪の居酒屋。カウンターには凪が居て、簡単な料理とお酒の用意をし、奥の厨房では父親が調理をしてる。

カウンター、止まり木と言うらしいのだが、此処には椅子が7つ。

そして、6人は有に座れそうなお座敷席が5つ。

四人掛けのテーブル席が6つ。
Weekdayだと言うのに、お座敷席の空きは一つ、テーブル席は埋まっていて、カウンターにも私達と少し離れた位置に、二人組のお客が居た。

お通しで出されたお浸し、美味しい。

『お通しってさ、一応この店の紹介みたいな役目だからさ、ちょっと工夫しないとな』

と凪は言いながら、魚に塩を軽く振ると、炭火の焼き網に載せた。

純和風の居酒屋さん。

『りぃ、川魚好きか?』

と言われ

『うん、大好き』

と答えると

『あ、アタシも食べたいわ』

と蓮が言った。

『俺は、魚よりも肉だ』

と翔。

『ああ、解ってる。唐揚げだろ?ちょっと待っててくれ』

と言い、奥の厨房に声を掛ける。

カウンターは、魚と焼鳥を焼く程度。揚げ物類は厨房の担当らしい。

厨房と言っても殆どオープンの造りなので、凪の父親の動きも良く見える。

大きなかつををそのまま捌くのは、圧巻だった。

そして、ホールにはバイトが2人。

『何でも言って。作れるものは作る』

と凪が言った。

『凪さん、かつをの叩きできますかぁ?』

とそこへバイトの学生がやって来た。

凪は後ろを振り返り、厨房の様子を見て

『今やってる、あと5分くらい待って貰って』

と言いながら綺麗なサラダを三つ作ると私達に出した。

『これは奢り』

豆腐の載った海藻サラダ。

『ドレッシングが美味しいのよね』

と蓮。

一口食べる。本当に美味しい。

『美味しい!もしかして、このドレッシングも凪?』

凪は焼き魚の様子を見ながら

『うん、それ俺』

とアッサリ言った。

『はい、唐揚げどちらさん?』

厨房から、凪の兄の様な若い感じの父親が、唐揚げを持ってやって来た。

『あ、唐揚げ俺です』

と翔が言うと

『何時もありがとう』

と。
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Skyline ©著者:Jude(ユダ)

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