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5章:†峠の恐怖† (16/16)

先頭シルビア、次がフラフラのZ、次が少しマシなCR-X、そして最後尾がミラノ。

普通、運転の一番上手い奴が最後尾か先頭の筈。

とにかく、凪は何とか正常に戻りつつあったのだが、怪しいのは翔だった。

あっちの世界の事は全然平気なのに、こっちの世界のあんな事になると、全くダメらしい。

以前親友を事故で失ったと言うが、そのトラウマなのだろうか。

国道に出る。

後はひたすら足利へ。

今日はこのまま解散?

 足利に入る。まだ夕方の4時。

何処で解散になるのか、今は蓮次第だった。

と、今朝集まったロータリーを通り過ぎて、蓮は新しく出来たばかりのファミレスの駐車場に車を入れた。

すると、ZもCR-Xもそれに続く。

蓮は気を利かせて、4台が纏まって停められる場所にシルビアを入れた。

すると、Zも機械的に駐車をしCR-Xもそれに倣った。

そしてし蓮は車から降りると、翔の所へ行った。

翔が車から降りる。凪も降りたので、私も降りた。

店に入ると、黄色いミニスカートのユニフォーム姿のスタッフが出迎えた。

『いらっしゃいませ………あ!先生』

出迎えたのは、田崎えみ、現在レディースのバンドを組んで、コンクールを目指す専門学生。

『なんだ、えみちゃんバイト始めたって、此処だったんだ』

と言うと

『そう、此処、他よりも時給良いから』

と言った。

えみは、私達を奥の席に案内すると、すぐにお絞りとお冷やとメニューを持って来る。

『曲できた?』

と聞くと

『何とか。でもまだコードが付いてない』

と言った。

えみが去ると蓮が

『りぃそうだっけ、やっぱりアタシの目に狂いは無かったのよね?

音楽教室やってるんですって?』

と言ったので、バッグから名刺を取り出すと、蓮と凪にも渡した。

『素敵だわ、アタシもピアノ弾ける様になるかしら』

と蓮が言う。

しかし、蓮の指は白魚の様な指。ピアノよりもギターやヴァイオリンの方が向いてる様だ。

『敬太さんって医者だったんだな』

と、翔がぼんやりと言った。

『うん、結局あのまま勤務になってた』

と私が言うと

『あの2人どうなってた?』

と凪が聞いた。

『結局ICUに入ったみたい』

と言うと

『無理かもな』

と翔が言った。

翌日の新聞に、事故の事が載り、翔の言う通り2人は亡くなっていた。
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Skyline ©著者:Jude(ユダ)

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