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4章:†新たな仲間†
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3人が去った後、母が言った。
『お父さん帰ってます。近藤さんに頼まれ物届けたら、私も直ぐに帰りますから、夕飯にします』
と言うとカローラに戻って行った。
完全にご立腹。
どうやら母は、私が男にナンパされてるとでも思ったらしい。
尤も、それもある意味事実なのだが。
仕方ない。とにかく帰ろう。
私は渋々家に向かう。
家に着いた。直ぐににはエンジンを切れないので、そのまま暫くアイドリング。すると、エンジン音に気づいたのか、りかが出て来た。
『お姉お帰り。ちょうど良かった、パパが煙草買って来てって。ママに頼むの忘れちゃったんだって』
と言った。
ヨシ、何とか父を味方に付けよう。
『解った、ちょっと行って来るね』
そう言うと、私は車を出し、何時も行くコンビニを目指した。
とは言え、セブンイレブンの様なメジャーなコンビニでは無く、コンビニ紛いの様な酒屋。
此処は煙草と酒の種類が豊富。
『いらっしゃいませ!あら?先生』
この店の娘は今小1で、私の所に通ってた。
『こんばんは。煙草とお酒を頂きに来たんです』
と言うと
『はい、いつもありがとうございます』
と言いながら、もう既に知ってるので、いつも父が好んでるウィスキーと煙草を袋に入れてくれる。
『煙草は三つで良かったんでしたっけ?』
と聞く。
『はい、それで』
と言って、料金を払う。
『もう佳奈ちゃん寝ちゃったんですか?』
と聞くと、カウンターの奥の部屋に続く廊下から
『センセ♪』
と佳奈が顔を出した。
『あら、佳奈ちゃん、こんばんは』
と、私が笑顔になると少し照れた様に
『こんばんは』
とペコッと頭を下げる。
可愛らしいパジャマ姿だったので
『もう〔お休みなさい〕かな?』
と聞くと
『うん!』
と元気に答えた。
『まったくなかなか寝ないんですよ〜明日学校なのにぃ』
と言いながら、彼女は愛おしむ様に佳奈の髪を撫でる。
子供、いいな ……
ふとそう思った。
家に着いた。母はまだ帰って無かった。
何かを説明するよりも先に、父に【袖の下】を渡す。
【袖の下】はとても効果が有った。
その後、母が私に散々文句を言い始めたが、父が〔そう目くじらを立てるな〕と窘めた。
そして、あの、母が遭遇した一コマは、父の一言によって不問となった。
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