ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

3章:†出逢い† (2/11)

 翌日から、私はとにかく車を乗り回した。

これは持論に過ぎないのだが

慣らし運転はできるだけ長く纏めて運転した方が良いのでは?

と思った。

一度エンジンを切ってしまうと、少しだけ状態が後戻りしてしまう様に感じて、最低でも200㎞は走る事にした。

そして、思い付いた。

首都高に行こう!

峠はまだまだ無理。と言ってこの辺の田舎道では、昨日の様な事にもなりかねない。

でも、首都高ならば迷って途中で下りたとしても、あんな目に合わなくて済む。

田舎は懲り懲りだ。

タイヤはもう大丈夫。後は回転数にだけ気をつけて走れば良い。

と言う事で、仕事が終わり、食事を済ませると、私は夜の首都高を目指した。

国道50号で佐野に向かい、そこから東北自動車道で東京方面へ。

実はこの時迄、私には高速道路を走った経験が無かった。

足利にインターが無かった事もあり、高速教習を受けて無かったし、家族で何処かに行く時にも、途中で運転を交代させられるものの、高速はいつも父か母だった。

理由は単純。

お前の運転はまだ未熟だから。

しかし、私はいつも思ってた。

市街地よりも、高速道路の方が、全然楽じゃないか?って。

少なくとも、自転車や歩行者を気にしなくて済むし、出会い頭の事故も無い。

確かに、速度が出てるのだから、事故となれば大変な事になるが、でも、運転にだけ集中できる。

そうずっと思ってた。

でも、父は言った。

せっかく車を買ったんだから、乗り回すのは構わないが、お前はまだまだ未熟だから、高速道路は絶対にダメだ。

しかし、未熟と言われても、トロトロと走り、渋滞の先頭になる母や、急ブレーキを掛けて迄黄色信号で止まる父より、余程マシだと自負してた。

『あんまり遠くに行かないで、その辺にしておきなさいよ』

玄関で靴を履いてると、母がキッチンから顔を出す。

『うん、わかってる』

と言うと更に

『あ、絶対高速道路は載らないでね』

と言った。

すると父迄顔を出し

『また、出掛けるのか?』

と聞くので

『慣らし運転』

と言うと

『お前は運転技術が未熟なんだから、高速だけはいかんぞ』

と言った。

ふと思う。

私の技術を未熟だなんだと言いながら、都内を運転させて、寝飛ばせるこの二人って、一体何なんだろう。
17 /4432

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

Skyline ©著者:Jude(ユダ)

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.