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9章:〜リボンのお嬢さん〜
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私は背筋が凍るのを感じた。
『リボンのお嬢さん、また、お会いできると良いですね……』
低めの柔らかな声だった。
私は思わず男を見る。
だが結希が
『そうですね、どうぞごゆっくり!』
と人懐こい作り笑顔で答た。結希もリボンを付けていたのだ。
しかし、私が表情も作れ無いままその男の顔を凝視してると、結希が私の様子に気づき
〔失礼だよ!早く行こう〕
と私の後ろから手を伸ばし、ドアを開けて、私の背中を押す。
『ありがとうございました』
背後にマスターの声を聞いたが、頭の中には、二つの大きな声がハモってた。
〓〔リボンのお嬢さん〕〓
『どうしたのよ急に?』
練習室に向かいながら、結希にそう言われたが、今の私には答える事ができない。
今、確かにあの客は〔リボンのお嬢さん〕そう言った。
何故?
確かに結希も私もリボンを結んでるが、私達は二人なのだから
〔リボンのお嬢さん【達】〕
と言うのが普通では無いのか?
何故、単数形で言った?
『ね、結希、変じゃない?私達二人居るのに、どうしてリボンのお嬢さん【達】って言わなかったのかな?』
すると結希は
『なにそんな細かい事気にしてんの?』
と不思議そうな顔をする。
そうだっけ。私は占い師に呼び止められた、とは話したが、なんて呼び掛けられたか迄は話してなかったのだ。
『結希、実はね……』
そう言い掛たその時
『あ!美奈〜!』
結希が大きな声で、手を振った。結希の視線の先には、やはり同じ学部の美奈が居る。
『あ、もしかして練習室に行くつもりだったの?だったらもういっぱいだよ……私も今行ってみたけど、何処も空いて無かった。だから、今寮に帰ろうと』
『え〜!そうなんだ〜』
結希ががっかりしてるが、結希は家が近い。帰ればまだ時間はある。寮生の美奈も部屋にピアノが在った。
【遠方の通い学生優先】
こんな規則を作って欲しい。私は時々真剣にそう思う。
『りぃ、どうする?空き待ちする?』
結希が私の顔を見る。しかし、私が空き待ちとなれば、きっと結希も付き合う事になりそうだったので、私は帰る事にした。
『私、帰る……』
『そっか、じゃぁ私もそうする』
私達はキャンパスを出ると、バス停に向かった。帰る方向は逆。結希は喫茶店側のバス停。私は反対側。間もなくバスが来た。
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