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6章:〜合わせ鏡とドッペルゲンガー〜 (7/7)

『また会えたなんて、嬉しい!もう会えないかと思ってましたぁ!』

そう言いながら、私の隣に座った。

『りぃ、何してたんだ?せっかくのショー、全然観なかったのか?』

キラ達もやって来た。

『あ、これ私達のバンドのメンバーなんです』

ミュウは神崎にそう紹介した後、三人に

『昨日の名刺の占いの神崎先生だよ!』

と紹介した。

『そうなんだ、あ、俺、田村敏行です。トッシュって呼んで下さい!』

と軽く頭を下げる。

『神崎竜司です。ヨロシク』

神崎が右手を差し出した。トッシュは少し照れながら、握手に応じてる。

『南雲彰、通称キラと呼ばれてます。よろしくお願いします』
『こちらこそ!』

キラは、神崎目を真っすぐ見ながら、握手に応じた。

ザムは、少し戸惑いがちに

『俺、堀越 勲です、あ、ザムです、よろしくお願いします』

『よろしくね』

ザムは、握手が苦手なのか、ちょっと顎を突き出し、会釈をするかの様な動作をしながら、神崎の手を軽く握っていた。

『せっかくですから、一緒に珈琲でも飲みませんか?お近づきの印しにご馳走させて下さい』

『え〜!良いんですかぁ〜嬉しい!』

ミュウはご機嫌だ。

『あ、いやこの人数ですから』

キラが躊躇する。

『いいじゃないですか?せっかくこうして知り合えたのです。これも何かのご縁なのです』

そんな言い方をされると、つい納得してしまう。

『じゃ、失礼します』

と最初に椅子に掛けたのはトッシュだった。それに続いて、キラが

『せっかくだから、お言葉に甘えようか』

とザムに言って、そのテーブルの最後の一つの椅子に掛ける様に促すと、自分は隣のテーブルから空いてる椅子を持って来て、それに掛けた。

『ブレンドを四つ追加して下さい』

神崎が屋台に向かって言うと

『はい、ブレンド四つ追加ですね!』

と中から元気な声が聞こえて来た。

『アイス珈琲、と言いたいのですが、本当に美味しい珈琲は、ホットの方が味わえます。それに、アイス珈琲は日本だけなんです』

私も、誰も知らなかったので、感心しながら互いの顔を見合わせていた。

『あ、そうだミュウ、占って貰いたかったんじゃ?』

トッシュのその一言に、急にミュウが真っ赤になる。なるほど、占いはどうやら恋の行方と言う事だったのか。

『あの、後で……』

ミュウが小声で言った。
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鏡からの使者 ©著者:Jude(ユダ)

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